こんにちは。小柳畳商店の小柳竜士です。
窓から差し込む光が、お部屋の中を優しく照らし出してくれる心地よい季節。 家の中で過ごす何気ない時間が、いつもより少しだけ特別に感じられますね。

さて、本日は私たちの地元、長崎県諫早市のお住まいで行わせていただいた、畳替えの風景をお届けしたいと思います。
今回施工させていただいたのは、広々とした和室の「20帖」。 素材には、自然の恵みをそのまま感じられる「天然い草」の畳表をお選びいただきました。

真新しい畳を一枚一枚、お部屋に丁寧に敷き込んでいくと、空間の空気がスッと澄み渡っていくのがわかります。
天然い草が持つ一番の魅力は、なんといってもその豊かな「香り」です。 お部屋のふすまを開けた瞬間、ふわりと鼻をくすぐる青々とした香りは、まるで静かな森の中で深呼吸をしているような、ふっと肩の力が抜けるような安心感を与えてくれます。

障子越しに差し込む柔らかな光が、い草の美しい織り目や、畳の縁(へり)の凛とした直線を照らし出しています。 写真からも伝わるでしょうか。この光と影が織りなす繊細な表情も、天然素材だからこそ味わえる景色です。

時間帯によって太陽の高さが変わり、光の入り方が変わる。それに伴って、お部屋の雰囲気も少しずつ変化していく。 そんな日々のうつろいを畳の上で静かに眺めるのも、和室ならではの贅沢な時間かもしれません。
私たち小柳畳商店は、「あなたと共に想いを作ります」という理念を大切に日々畳と向き合っています。

20帖というゆったりとしたこの空間で、これからご家族の皆さまがどんな日常を紡いでいかれるのでしょうか。 晴れた日にはゴロンと大の字になってお昼寝を楽しんだり、素足で歩く心地よい感触を味わったり。
新しくなったこの畳が、ご家族の毎日にそっと寄り添い、温かな思い出の舞台となってくれたら、職人としてこれほど嬉しいことはありません。

真新しいい草の香りに包まれる、穏やかな時間。 健やかで心地よい暮らしの風景が、ここからまた始まっていきます。
それでは、今日も心和らぐ、よい一日をお過ごしください。